OSなしの中古パソコンが販売されているのを見かけたことのある人もいるだろう。
OSなしの中古パソコンなんて使えないんじゃないの?
どう使うの?
誰が買うの?
事情がわからない人なら、こんな疑問を持つのも無理はない。
OSなしの中古パソコンは、状況次第では使用できる。
中古パソコンにOSがない場合
OSが搭載されていない中古パソコンは珍しくない。OSなしの中古パソコンには一長一短がある。
メリットとしては、OSのライセンス料金がかからないので購入コストを大幅に抑えられる点が挙げられる。最新のOSをクリーンインストールしたり、Windows、Linuxなど好みのOSを選択できる自由度の高さも魅力だ。さらに、OSインストール時に最適な設定を施せるため、用途に合わせたカスタマイズも可能になる。
一方でデメリットもある。OSのインストールメディアを別途用意し、インストール作業に時間を要するし、手間がかかる。OSに対応したドライバソフトをインストールしないと機能が制限される可能性もある。OSが入っていない理由が不明な場合は、トラブル品の可能性があり、修理が必要になるリスクもある。
つまり、OSなし中古パソコンは低コストでカスタマイズ性に富むが、インストール作業などの手間がかかり面倒である。
OSがないメリット
- 低価格で購入できる
- OSが搭載されていないため、OSのライセンス料金が不要
- OSは別途用意する必要があるが、合計費用は抑えられる
- 自由にOSを選択できる
- 最新のOSをクリーンインストールできる
- 好みのOSを入れられる(Windows/Linux/macOSなど)
- カスタマイズがしやすい
- OSインストール時に最適な設定ができる
OSがないデメリット
- OSをインストールする手間とスキルが必要
- OSのインストールDVD/USBメモリなどが別途必要
- インストール作業に時間がかかる
- ドライバインストールが必要な場合がある
- OSに対応したドライバがなければ機能が制限される可能性
中古パソコンにOSがない場合は、一つひとつ確認しながらOSをセットアップする必要があるが、自由度が高く低コストで導入できる。
Windowsを別に購入する
中古パソコンにWindows OSをインストールする際は、リテール版のWindows OSを別途購入することをおすすめだ。
リテール版は永続的なライセンスが付与されており、別のパソコンへの移行も柔軟に対応できる。一方、DSP版は、再インストールの際にライセンス認証でエラーになる可能性が高く、トラブル回避の観点からもリテール版が適している。
リテール版のメリットは以下の3点だ。第一に永続的なライセンスなので、パソコンを乗り換えてもWindowsは利用できる。別のパソコンへの移行時のトラブルを回避できる。
DSP版はインストールしたの環境でしか使えない。DSP版を再インストールするとライセンス認証に失敗するリスクが高い。
DSP版はそのときだけは、コスト面で有利かもしれないが、中長期的な使い勝手を考えるとリテール版の方が賢明な選択肢となる。移行の手間やトラブルを避けられ、スムーズにWindows環境を構築できる。
linux対応中古パソコンはOSは自分でインストールしろという意味
Linux対応と記載されているパソコンを導入する場合、OSは自分でインストールしろ」という意味合いがある。
LinuxディストリビューションのISOイメージをダウンロードし、インストール媒体を作成してから、自分でインストール作業を行う。この手順を「自分でやれ」ということだ。
中古パソコンによっては独自のドライバをインストールしないと正常に動作しない可能性もある。ドライバ対応状況を確認し、必要に応じてドライバを探して導入しなければならない。
さらに、Linuxの設定は非常に柔軟だが、初期状態ではユーザーの用途に合わない場合も多い。自分の用途にあわせてデスクトップ環境やアプリケーションなどのカスタマイズを施す作業が求められる。
このように、Linuxの導入からカスタマイズまで、一通りのノウハウが必要とされる。自由度は高いが、作業は全て「自分でやれ」ということだ。一方で、自分好みの理想的な環境を構築できるメリットもある。
中古パソコンにLinuxを入れるためには面倒な作業を自分で行う覚悟が必要なのである。
OSがない中古パソコンにLinuxをインストール
OSがインストールされていない中古パソコンにLinuxを導入することには大きなメリットがある。まず何よりもLinuxディストリビューションはフリーソフトウェアなので、無料で利用できる。OSの購入費用をかけずに済むため、中古パソコンの初期コストを大幅に抑えられるのだ。
さらにLinuxはリソース効率が良く、スペック的に古めのパソコンでも快適に動作するため、中古パソコンとの相性がいい。ハードウェアの性能を余すところなく引き出せる。カスタマイズ性に優れており、デスクトップ環境やアプリをユーザーの好みに合わせて自由に設定できる。
主要ディストリビューションでは長期的なセキュリティアップデートやソフトウェア更新もサポートされている。中古パソコンでも最新の状態を維持できるのがLinuxの利点だ。加えてサーバーからデスクトップまで、多用途で活用の幅が広い。
- 低コスト
- リソース効率が良い
- カスタマイズ性が高い
- 長期的なサポートが期待できる
このように、OSがない中古パソコンにLinuxを導入すれば、低コストでハイパフォーマンス、カスタマイズ性の高い環境を手に入れられる。自由度が高く、パソコン自体の寿命も延ばせるメリットがある製品だと言えるだろう。
中古パソコン OSなしを探す方法
OSがインストールされていない中古パソコンを探すには、いくつかの方法がある。
1. 販売サイトの検索機能を活用する
まずは中古パソコン販売サイトの検索機能を活用することだ。「OS無し」や「OS非搭載」などのキーワードでフィルタリングすれば、該当する商品を絞り込めるはずだ。
2. 商品説明をよく読む
次に商品説明をよく確認する。「OSなし」「OS非搭載」「OSクリーンインストール済み」などの記載があれば、OSが入っていないことがわかる。
3. メーカーリフレッシュ品に注目
メーカーリフレッシュ品も選択肢のひとつとなりうる。メーカーで整備された中古品は、OSが削除された状態で販売されていることが多い。本体の状態は比較的良好なので、メリットが大きい。
4. ジャンク品も選択肢に
一方で故障品や動作不良の「ジャンク品」にも注目したい。中にはOSが入っていないものもあり、本体状況次第ではOSインストール済み品より安価で手に入る可能性もある。
5. 出品者に直接問い合わせる
最後に出品者に直接確認することだ。OSの有無が不明瞭な場合は、出品者に状況や経緯を尋ねれば、より適切な判断ができるはずだ。
OSなし中古パソコンの探し方は、販売サイトの検索機能を活用したり、商品説明をよく読んでみよう。
中古パソコン OSなしの注文手順と注意点
注文前には、商品をチェックするだけでなく、OSインストール作業に備えておこう。必要に応じて部品の交換なども検討ししておく。
OSなしの中古パソコンを注文する際は、一定の手順と注意点を押さえる必要がある。
販売サイトで「OS無し」や「OSクリーンインストール済み」などのキーワードで検索し商品を探す。次にCPU、メモリ、ストレージなどの仕様を確認し、付属品の有無もチェックする。その上で、Windows、Linux、など導入したいOSのインストール媒体を用意し、販売サイトの指示に従い注文手続きを済ませ、商品が届いたらあらかじめ用意したOSをインストールする、という流れだ。
- OSなし中古パソコンの検索
中古パソコン販売サイトで「OS無し」や「OSクリーンインストール済み」などのキーワードで検索。 - 商品スペックの確認
CPU、メモリ、ストレージ、グラフィックスなどのスペック、付属品の有無を確認。 - OSの用意
Windows、Linux、macOSなど、導入したいOSのインストール媒体(DVD/USBメモリ)を用意する。 - 注文手続き
販売サイトの指示に従って、注文手続きを行う。 - OSのインストール
中古パソコンが届いたら、あらかじめ用意したOSをインストールする。
注意点もある。WindowsをインストールするならMicrosoftの正規ライセンスが必須だ。ドライバCDが付属していない場合は、OSにあったドライバをインストールしなければならない。
ストレージ(HDD/SSD)の状態が悪ければ交換を検討する必要もある。ノートPCならバッテリーの状態と交換時期の確認が欠かせない。
OSのインストール作業には一定のスキルが求められ、自信がなければ専門家に依頼するのが賢明だろう。
- OSのライセンス認証
- ドライバの確認
- HDD/SSDの交換
- バッテリーの確認
OSのインストール作業にある程度のスキルが求められるので、自信がないならOSなしモデルを無理に選ぶ必要はない。
OSなし中古パソコンの注文には手順を踏むだけでなく、ライセンス、ドライバ、ストレージ、バッテリーなど細かい点への注意が重要となる。事前の確認と備えを怠らず、きちんと対応したいところだ。
まとめ
OSなしの中古パソコンでも、やり方次第で使用できるが、一定のスキルは要求されるので上級者向けといえる。OSインストールの知識や経験がなかったり、OSのライセンスキーを持っていない人にはおすすめできない。OSなしモデルを買う前に は、上記の内容をしっかりと理解した上で、慎重に判断しよう。