何らかの理由で、中古のパソコンを購入しようと考えている方もいるだろう。
しかし、中古パソコン市場というものは混沌としているため、デメリットにも目を向けないと失敗してしまう可能性が高い。
この記事では、中古パソコンの選び方や注意点を解説する。CPUやスペックのチェック方法、外観の確認ポイント、保証についてのリスクなど、検討すべき様々な項目を押さえていく。
中古PCの危険性とは?失敗しないための知識を習得しよう
中古パソコンを購入する際には、中古パソコン市場の危険性を理解しておく必要がある。
新品のパソコンなら商品を選んで、店で買う、というステップで終わりだ。だが、中古市場ではさらに要素が複雑になる。
同じモデルでも使用された環境が異なるので状態が違うので、思わぬトラブルに見舞われる可能性がある。
まず、中古PCのスペックや状態をしっかりと確認することが重要である。CPUやメモリ、ストレージなどのハードウェア仕様はもちろん、バッテリー残量や液晶の状態、キーボードの動作状況など、細かい部分までチェックが必要だ。
次に、中古品購入時の一般的な注意点を把握しておくべきだ。正規の中古品販売店からの購入か、個人売買かによっても安全性が変わってくる。メーカー保証の有無や、返品対応の有無なども大切なポイントとなる。
このように、中古PCには新品を購入するよりも多くの危険性が潜んでいる。しかし、その理由や対策を知っておけば、失敗を避けることができるはずだ。十分な情報を得ながら慎重に選びたい。
トラブル続出!中古品購入はやめとけ!と言われる理由
中古パソコンの購入において、トラブルに巻き込まれるリスクは決して低くない。状況次第では危険なケースもあり、過去にさまざまなトラブル事例が報告されている。
特に、個人間売買の場合、ヤフオクやメルカリなどのフリマサイトで起きたトラブルは後を絶たない。出品者の説明と実物の状態が異なっていたり、知識不足から、不適切な取引条件で購入してしまうケースもある。
バッテリー持続時間の短さ、パーツの経年劣化、データ消去の面倒さなど、新品に比べて劣る部分は少なくない。そして、個人がこれらを正確に把握して表示するとも思えない。
中古PCという製品だけでなく、出品者の素性や性格まで知っておく必要がある。
実際の使用状況、付属品の有無だけでなく、出品者という人間への評価など、できる限り多くの情報を収集してから冷静に判断を下すべきだ。不安が感じられるなら、個人間の取引は無理に行う必要はない。
中古PCの外観は本当に大丈夫?不安を解消する確認ポイント
中古パソコンを購入する際、外観チェックは非常に重要である。外観が綺麗に保たれていないと、内部の状態も良くない可能性が高いからだ。
まず、汚れや傷がないかをしっかりと確認する必要がある。キーボードの汚れ具合、液晶画面の傷、本体の打痕など、些細な部分にも気を配らなければならない。中古品だからと手を抜かず、中古だからこそ丹念に調査するべきだ。
- 写真の質: 写真が鮮明で、全体像だけでなく各部もしっかり写っているものかどうか
- アングル: 写真が真横、真上、真下などから撮影されているかどうかを確認。斜めからの写真は、状態を把握しにくい。
- 撮影状況: 明るい場所で撮影されているかどうか。暗い場所で撮影された写真は、傷や汚れが見えにくい。
- 傷: キズ、へこみ、塗装剥がれなどがないかどうかを確認。特に、天板、キーボード、液晶画面、底面など目立つ部分をチェック。
- 汚れ: ホコリ、油汚れ、タバコのヤニ汚れなどがないかどうかを確認。特に、ファン、排気口、キーボードなど汚れが溜まりやすい部分をチェック。
- 破損: 破損箇所がないかどうか。特に、ヒンジ、コネクタ、ポートなど壊れやすい部分をチェック。
- 付属品: 充電器、ACアダプター、マウス、キーボードなどの付属品が全て写っているかどうかを確認。
- 背景: 背景に写っているものから、使用環境や扱われ方を推測できる場合がある。
写真からは外観の細かい部分までは判断しづらいが、写真を見る際のあるポイントを心得ておけば、かなりの精度で外観状態を推測できる。
写真の質、アングル、撮影状況などから、出品者のモラルや中古品に対する姿勢がうかがえる。
写真が丁寧で、情報量が多い出品者は、モラルが高く、誠実な対応を期待できる可能性が高い。写真がぼやけていたり、重要な部分が写っていない場合は、出品者は中古品に対する意識が低い可能性がある。
ただよく見せようとするのは普通で、人によっては偽ることもあるので絶対の事項ではないが、こうした細部から外観状態を見抜く力が身に付くはずだ。
外観が綺麗に保たれていれば、中身の状態も期待できる。トラブル防止のために、外観チェックは入念に行うべきなのだ。
探し方で変わる!中古PCの状態を事前に把握する方法
探し方次第で選ぶ製品が大きく変わってくるのが中古パソコン市場の怖いところである。探し方を誤ると、状態の悪い中古PCを買ってしまう危険性が高くなる。
まずは、中古PCを検索する際のコツとポイントを押さえる必要がある。使用目的に合わせてキーワードを変えたり、販売店の信頼性や口コミ、評判をチェックしたりと、事前の下準備が重要となる。
無作為に「パソコン 中古」検索しただけでは、状態の良くない商品に出会ってしまうリスクが高い。
加えて、出品者の説明文や写真を見れば、その中古PCの状態の良し悪しが一目でわかる方法がある。
説明が詳しすぎる場合は要注意で、出品者は何か隠していることを恐れ、関係のない情報でごまかそうとしている可能性がある。
スペックや状態に関する記述が非常に詳細に書いてあるように感じられるが、実は理解しにくい、させないようにしている。動作保証、返品交換について記載がない、または曖昧にしている。などである。
写真の質や撮影状況から、中古品に対する出品者の姿勢がうかがえる。
- 暗い写真や、ぼやけている
- 1枚しか撮影されていない
- 傷や汚れを隠しているような画像
- 背景などが写っていない
こんな画像は特に注意が必要だ。
出品者の評価を確認しよう。悪い評価が多い場合は、避けたほうが無難だ。質問があれば出品者に質問してみる。質問への回答が丁寧かどうかは、信頼できる出品者かどうか判断する目安になる。
このように、探し方次第で中古PCの状態は大きく異なってくる。状態の良いPCを選ぶためには、慎重な探し方が欠かせないのである。
中古PCの保証期間は?安心して使えるかを徹底解説
中古PCを安心して買うには、保証期間を確認することが重要である。
中古PCの保証期間はどのくらいなのだろうか?
中古PCの保証期間は、販売店によって異なるが、一般的には3ヶ月から1年程度というのが多い。中には、無保証のものもある。
保証内容も販売店によって異なり、一般的には修理または交換。中には、初期不良のみ保証されるものもある。
保証期間延長制度を提供しているショップもある。保証期間延長料金を支払うことで、1年から3年まで保証期間を延長できたりする。
有料ではあるが、万が一の故障時にも安心して修理を依頼できる。保証内容は店舗によって異なるので、事前の確認が欠かせない。
以下のポイントに注意しておこう。
- 保証期間: 保証期間を確認し納得してから購入する。
- 保証内容: 保証内容を確認する。
新品よりも状態が悪い中古パソコンだからこそ保証は重要だ。トラブルにならないために、保証期間や保証内容を入念にチェックしておこう。
CPUの世代やスペックで全く違う!?中古PCの性能チェック術
中古パソコンを選ぶ上で、CPUの世代によって性能は大きく変わってくる。各世代間の性能差は、一概には言えないが、新しい世代の方が、前世代よりも処理速度が速く、消費電力が低く、グラフィック性能が優れている という傾向がある。
CPUが3世代も違えば、スピードやマルチタスク性能に大きな開きが生じる。このように、CPUは中古PCの性能を左右する最重要部品だ。したがって、中古PCを選ぶ際は、CPUのスペックチェックが欠かせない。
他にも、メモリ容量やストレージ、グラフィックスなどのスペックによっても、PCの性能は大きく変わってくる。ストレージの容量やバッテリー持続時間も、使い勝手に大きく影響を与えるため、無視できない。
スペック表から中古PCの性能が一目でわかる簡単な方法もある。CPUの型番を見ることだ。CPUの型番は、メーカー、シリーズ、世代、性能を表す重要な情報だ。
CPUの型番は、一例として「Intel Core i7-11700K」のように表記される。
- Intel: メーカー (この場合はインテル)
- Core: シリーズ (Coreシリーズは、インテル製CPUの代表的なシリーズ)
- i7: 性能グレード (i9、i7、i5、i3などの順で性能が高くなります)
-11700: 世代 (第11世代) - K: サフィックス (Kは、オーバークロックに対応していることを示す)
数値が高ければ高いほど性能は高く、世代も新しいことがわかる。
CPUの世代は、製造年によって区別される。数字が大きいほど新しい世代で、一般的に性能や省電力性が向上している。
- 第10世代 Core i7: 2019年発売
- 第11世代 Core i7: 2020年発売
- 第12世代 Core i7: 2021年発売
このように、CPU世代やスペックのチェックをしてみよう。性能の良し悪しで、中古PCの価値は大きく変わり、価格にも差が出てくる。
予算に合わせて選ぶ中古PCの選び方のコツとは
性能がいいに越したことはないのだが、価格とのバランスを考慮しなければならない。
CPUやメモリ容量によってパフォーマンスが大きく変わってくるが、高性能だと当然高い。高スペックを求めすぎて予算オーバーとなり、新品より高くついては中古の意味がないだろう。
逆に費用を抑えようと、旧世代のCPUやメモリ容量が少ないものを選んだら、安価でも性能が出ず使い物にならない、という危険性もある。
用途を明確にしておこう。動画編集や3Dゲームなら高スペックが求められるが、ウェブブラウジングや文書作成中心なら、それほどの高性能は不要だろう。用途によっては低スペックでも十分なこともあり、費用を抑えられる。
予算内で最適な中古PCを選ぶために、CPUやメモリ容量、用途など、様々な観点から慎重に検討を重ねてほしい。
購入前に必ずチェック!中古PCの傷や汚れに関する注意点
ネットショッピングでなければ、購入する際に現物をチェックできる機会もある。どうパソコンを判断すればいいのか。
中古PCに傷や汚れがあっても問題ない、と考えてはいけない。軽視できない影響がある。
まず、外観の傷は内部の劣化を示す重要な兆候である。キズが多ければ、落下などの衝撃を受けている可能性が高く、内部パーツが破損していることもある。
汚れがひどいPCは、放置され適切なメンテナンスがなされていなかった可能性が考えられる。そうするとファンの異音や排熱不良、データ消失のリスクも高いと推測できる。
このように、中古PCの傷や汚れは決して軽視できない。
その他に気をつけるべきポイントは、液晶画面、キーボード、ファンの有無や状態などだ。
状態のいい中古PCなら、長期間にわたり快適に使えるはずである。現物をチェックできるなら、購入前に目を光らせ、穴が開くほど覗いてみよう。
店頭か通販か?中古PC購入の際の最適なルートは
中古パソコンの購入ルートを適切に選ぶことで、安心度は大きく変わってくる。
まず検討すべきは、店頭購入かネット通販かの違いだ。一長一短があり、自分に合ったルートを選ぶ必要がある。
店頭購入のメリットは、実物を確認できる点である。キーボードの打ち心地や液晶の映り具合など、細かい部分までチェックが可能だ。さらに店員に相談しながら購入ができ、安心感も増す。デメリットは、移動の手間がかかり、選択肢は店舗にあるものに限られてしまうことだ。
対してネット通販なら、自宅にいながらにして様々な商品から選べる利便性が高い。デメリットは、実物だけでなく、実際の店舗や店員を確認できないことだ。写真と実物で状態が異なるリスクも考えられるし、商品を見られないまま到着するまでの時間に不安が募る。
買う店舗ひとつとっても、それぞれ一長一短がある。メリット・デメリットを十分に把握した上で、最適なルートを選んでいこう。
中古PCに関する疑問や不安は公式サイトで解決!
中古パソコンの購入を検討する際に疑問や不安が生じるのは当然だろう。そんな時は、中古パソコンショップの公式サイトを活用すると良い。
公式サイトで確認できる主な情報には
- 販売している中古パソコンのラインナップ
- 各商品の詳細な説明
- 写真
- 価格
- 保証内容
- 購入方法
- よくある質問
- お問い合わせ先
多くの中古PCショップでは、公式サイトに「よくある質問」のコーナーを設けており、疑問に対する回答が掲載されている。初心者でも分かりやすい解説があり、不安を解消できるはずだ。
買う前にこうした情報を一通り確認しておけば、スムーズに購入できる。トラブルのリスクを減らすことができ、効率的な購入プロセスを辿れる。
実店舗があるPCショップなら、専門スタッフに直接相談することも可能である。経験豊富なスタッフならば丁寧に疑問に答えてくれるだろう。対面での説明を受ければ、安心感も増すに違いない。
このように公式サイトやスタッフを上手く活用すれば、中古PCに関するほとんどの疑問や不安を払拭できる。積極的に情報を集め、理解を深めていきたい。
まとめ
買う前に知っておけば、トラブルを回避できるだけでなく、コストパフォーマンスの高い一台を手に入れられるはずだ。買うのは、上手に選ぶための心構えと、実践的な知識を身につけてからにしよう。