ケースはパソコンの外装であり、内部部品を保護する役割を持つ。大きさや形状によって搭載できる部品が制限されるため、慎重に選ぶ必要がある。冷却性能や拡張性、静音性などを考慮し、用途に合わせて選択するのが賢明だ。
ケースのサイズは主にATX、microATX、Mini-ITXの3種類がある。ATXは最も一般的で拡張性に優れる。microATXはコンパクトながら十分な拡張性を持つ。Mini-ITXは最小サイズだが、拡張性は限られる。
ケースの冷却性能は重要だ。高性能なPCほど発熱量が多いため、十分な冷却が不可欠である。ファンの数や配置、エアフローを確認する。前面と背面にファンを配置し、底面から吸気、上面から排気する設計が一般的だ。
ケーブルマネジメント機能にも注目する。背面にケーブルを這わせるスペースがあると、内部が整理され見栄えが良くなる。同時に、エアフローも改善され冷却効率が上がる。
拡張スロットの数も重要だ。グラフィックボードや拡張カードを増設する予定がある場合、十分なスロット数を確保する。高性能なグラフィックボードは2〜3スロット分の幅を取るので注意が必要だ。
ドライブベイの数と種類も確認する。3.5インチHDDや2.5インチSSDの搭載数を考慮して選ぶ。最近は光学ドライブを搭載しないケースも増えているので、必要なら確認する。
フロントパネルのポート類も重要だ。USB3.0やType-C、オーディオジャックなど、よく使う端子が前面にあると便利である。IoT機器の増加に伴い、前面のUSBポートの重要性は高まっている。
サイドパネルの素材にも注目する。アクリルや強化ガラスを採用したモデルは、内部のパーツや光り物を見せることができる。見栄えを重視するなら、これらの素材を選ぶと良い。
防塵フィルターの有無も確認する。フィルターがあると、内部へのホコリの侵入を防ぎ、メンテナンス頻度を減らせる。取り外して掃除できるタイプが便利だ。
最後に、ノイズ対策にも触れておく。静音性を重視するなら、吸音材を内蔵したケースを選ぶ。ファンの回転数を制御する機能があると、さらに静音化できる。
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