このページでは、自作PCで起こりやすいトラブルと、その対処の考え方をまとめています。
自作PCでは、何らかのトラブルが発生すること自体は珍しくありません。
むしろ、何も起きずに終わる方が珍しいです。
トラブルといっても、深刻な故障ではなく、
初歩的な見落としや確認不足が原因であることがほとんどです。
ここでは、
- よくある失敗の流れ
- 初心者が無意識に踏みがちな地雷
- 慌てず切り分けるための確認順
を整理しています。
トラブル対応の基本姿勢
トラブルが起きたとき、まず意識してほしいのは次の点である。
- いきなり故障だと決めつけない
- 直前に何をしたかを思い出す
- 一度に複数の変更をしない
電源が入らない、画面が映らないといった状況になると、
「壊したかもしれない」と焦りがちだが、
その時点でパーツが故障している可能性は意外と低い。
多くの場合、
- 差し込みが甘い
- ケーブルの接続先を間違えている
- 手順を一つ飛ばしている
といった単純な原因に行き着く。
電源が入らない
完全に無反応な場合は、
初心者が最も不安になる場面の一つだろう。
よくある原因
- 電源ユニット背面のスイッチがオフのまま
- 電源ケーブルの差し込み不足
- マザーボードへの電源配線が足りていない
特に多いのが、
CPU補助電源を挿し忘れているケースである。
24ピンだけ挿して安心してしまう人は少なくない。
確認の順序
- 電源ユニット背面のスイッチを確認する
- 24ピン電源とCPU補助電源の両方が挿さっているか
- ケースの電源ボタン配線が正しい位置か
電源が入らない場合は、
まず電源周りだけを見る。
あちこち触り始めると、切り分けが難しくなる。
画面が映らない
電源は入るが画面が真っ暗、というのも定番のトラブルである。
よくある原因
- モニター側の入力切り替えミス
- 映像ケーブルの接続先間違い
- GPUやメモリの差し込み不足
特に注意したいのは、
マザーボード側の映像端子に挿してしまうケースだ。
GPUを搭載している場合、
映像出力はGPU側から行う必要がある。
確認の順序
- モニターの入力設定を確認する
- GPU側の映像端子に接続しているか
- メモリが最後までしっかり挿さっているか
- GPU補助電源が接続されているか
メモリは、見た目では差さっているように見えても、
片側だけ浮いているケースが非常に多い。
特に初心者の場合、
「これ以上押したら壊れそう」と感じて止めてしまい、
結果として最後まで差さっていないことがある。
ラッチがしっかり閉じているか、
左右均等に力がかかっているかを必ず確認したい。
本体が動いているように見える場合、
致命的な故障である可能性は低い。
落ち着いて一つずつ確認しよう。
起動するが不安定
起動はするものの、
フリーズや再起動を繰り返す場合もある。
よくある原因
- メモリ設定(XMP/EXPO)が不安定
- CPUクーラーの取り付け不良
- 温度上昇による保護動作
確認の順序
- BIOS設定を初期状態に戻す
- CPUクーラーが正しく固定されているか
- ファンが正常に回転しているか
特に組み立て直後は、
冷却周りの取り付けミスが原因になりやすい。
「一応付いている」状態は、意外と危ない。
異音がする
動作自体は問題ないが、
変な音がする場合も不安になりやすい。
よくある原因
- ケーブルがファンに接触している
- ファンの初期不良や個体差
確認の順序
- ケース内部の配線を整理する
- どのファンから音が出ているか特定する
一時的な異音であれば、
配線をまとめるだけで解消することも多い。
どうしても解決しない場合
一通り確認しても解決しない場合は、
次の段階に進む。
- 構成を最小限(CPU・メモリ1枚・ストレージなし)にする
- パーツの初期不良を疑う
- 購入先やメーカーサポートを利用する
ここまで来て初めて、
「故障」を疑えばよい。
最後に
トラブル対応は、
自作PCに慣れるための通過点でもある。
一度経験すると、
次からは同じことで慌てなくなる。
落ち着いて切り分ける姿勢こそが、
最大のトラブル回避策である。
