自作PCユーザーにとって、パソコンや周辺機器のメンテナンスを自ら行うことは一般常識である。メンテナンスに役立つお掃除グッズが市販されている。
これらのメンテナンス用品を活用して、自作したパソコンを常に清潔な状態に保ち、長期に使い続けたいものだ。
パソコンの内部は長期の使用に伴い、ほこりやゴミが蓄積し、放置されると、パソコンの性能低下や故障の原因となる。定期的な掃除と清掃は必須の作業である。
手軽に使えるエアダスターやクリーニングキットなど、様々なメンテナンス用品が販売されている。
これらを活用して、パソコンの内部を入念に清掃し、最良の状態を維持して自作PCを長く使い続けていこう。
無水エタノール
パソコンの汚れや汚濁物質を効果的に除去する手段として、無水エタノールとキムワイプの活用が有効だ。
無水エタノールは、純度が99.5%と高く、水分を含んでいないので、電子機器に安全で、水濡れが問題となるパソコンのキーボードなどの掃除に適している。揮発性が高く、拭き取った後に水滴が残らない。洗浄力が高く、油汚れや手垢などを効果的に落とせる。
使い方は、パソコンの電源を切った状態で、キーボードを裏返しにして軽くたたいて隙間のゴミを取り除く。歯ブラシや綿棒に含ませ、キーボードの隙間やスマホの画面などを丁寧に拭き取るなどの使用法がある。
ドラッグストアなどで容易に入手可能であり、パソコンの清掃作業においてほぼ必要十分な手段と言えるだろう。
キムワイプ
ティッシュペーパーでパソコンの表面をふき取ると、繊維が残ってしまうことがあるが、キムワイプを使用すれば繊維が残らず、清潔な仕上がりを得られるかもしれない。常備しておくと、パソコンの日常的なメンテナンスに便利だ。
キムワイプは、もともと第二次世界大戦中にアメリカのキンバリー・クラーク社が光学レンズの拭き取り用に開発したものが始まりである。その後、1969年から日本製紙クレシアが国内で製造・販売を開始している。
キムワイプの特徴は、毛羽立ちや紙粉が少なく、拭き取り後の繊維が目立たないことにある。その優れた拭き取り性能は、独自のクレープ加工によって実現されている。
ティッシュとは異なり、水に溶けにくく、実験結果に影響する細かな繊維くずが出にくいため、大学や企業の研究室などで実験器具の清掃に使われることである。
一般的なティッシュペーパーと比べると表面がざらついた感触で、メガネやカメラのレンズ拭きにも使えるが、キズがつく可能性もあるためおすすめできない。
エアダスター
エアダスターは、パソコン内部を清掃するのに持っておくといい。
このアイテムは、液体を使用せずに圧縮空気を噴射することで、パソコンの隅々にまで溜まったホコリを吹き飛ばせる。液体を使用しないため、清潔な状態を維持できるのが大きな利点だ。ノズルの先端が広くなったり狭くなったりするタイプのエアダスターを使えば、柔軟な清掃が可能となる。
指の入りにくい狭小な空間、例えばマザーボード周辺部分の清掃に威力を発揮する。
パソコンの内部は、長期的な使用に伴いホコリが蓄積しやすい環境にある。このようなホコリの堆積は、パソコンの性能低下や故障の原因となる可能性がある。したがって、エアダスターを用いた定期的な清掃は重要な作業と言えるだろう。
液体を用いることなく触れずに清掃できる点や、狭い部位への対応が可能な点から、自作PCユーザーにとって非常に便利なアイテムだ。
充電式エアダスター
充電式のエアダスターならスプレー缶タイプのように、購入を繰り返さなくてもOKだ。
通常のエアダスターは、スプレー式の缶に圧縮空気が充填されており、使い切るとまた購入する必要がある。一方、充電式のエアダスターは内蔵のバッテリーを充電して使用するため、繰り返し使える。
充電式エアダスターを選択することで、長期的にはスプレー缶の購入費用を抑えらえれる。
卓上掃除機
卓上掃除機は、USBで充電できてこまめにパソコン周りを清潔にできる。
パソコン周りの小さな隙間やすみずみまでを効率的に清掃できる。USBによる充電式なので、電池交換を気にしないでいつでも手軽に使える。
底面にブラシが付いているモデルなら、キーボードやクッションなどの隙間の掃除ができる。
ウェットティッシュ
ウエットティッシュはパソコンにも使用できる。掃除するアイテムがなければこれで一応OKだろう。
ウェットティッシュは、パソコンの掃除にも使用できるが、注意が必要です。液晶ディスプレイやプラスチック製の部品には、ウェットティッシュが傷をつける可能性がある。特殊な素材や表面処理が施されている部分の清掃には、専用のクリーニングキットやクロスがおすすめだ。
レンズクリーナー
ディスプレイはディスプレイ専用の洗剤であるレンズクリーナーがあると、傷をつけることなく清潔にできる。
カメラレンズ、メガネ、スマホ・タブレットのガラス面などについた汚れを効果的に除去できて拭き跡が残りにくい。
セスキの激落ちくん
パソコン内部のしつこい汚れも、この洗剤で取り除ける。アルカリ電解水で汚れを浮かせて取る。有害物質が入っておらず、しつこい油汚れまで落ちる。除菌や消臭自作PC以外の掃除にもおすすめだ。
コンタクトスプレー
カーボン汚れを落とすために使われる洗剤。パーツの電気接点部分の清掃にふさわしい。パーツの接触不良がある場合にはこの洗剤が役に立つ。
ジェルクリーナー
新しいタイプのゲル状のクリーナー。やわらかい素材で汚れをくっつけて取り除く。洗剤を使わずに掃除できる。
CD DVD自動修復
CDやDVDは、ディスク面に傷がついて再生できなくなることがあるが、表面を削り再生することができるかもしれない。CD・DVDをよく使う人は持っておくといいだろう。
USBポートクリーナー
意外とホコリがたまりやすいUSBポートには、専用のクリーナーもある。USBポートクリーナーは、USBポートに蓄積した汚れやホコリを取り除く。
USBポートの酸化膜を除去し、ポートの不良を防げる。微粒子研磨材を使用しているため、ポートを傷つけずに清掃できる。USBポートに挿入して2、3回抜き差しするだけで簡単。2個入りのセットが多い。
USBポートを使わない時にはキャップを閉めておくことも大切。ホコリをためておかないようにしておこう。
帯電防止ブラシ
静電気が発生してしまい、パソコンにダメージを与えてしまいがちだが帯電防止ブラシなら安全にお掃除できる。
電子機器や表面の静電気を除去するのに効果的な清掃用具だ。
帯電防止繊維を使用しており、ホコリと同時に静電気も除去できる。
基板やESD(静電気放電)の影響を受けやすい電子部品の清掃に適してい
機器表面を傷つけにくく、やわらかい毛質を採用し、回転式や吊り下げ保管タイプなど、様々な形状がある。
クリーニングクロス
手軽に誇りを拭き取れるクリーニングクロス。テレビなどの画面を清潔に保てる、汚れや指紋を簡単にきれいにするのに便利なアイテムだ。テレビやスマートフォンのデリケートな画面を傷つけずにきれいに拭ける。
高品質なマイクロファイバー素材を使用し、水や洗剤なしで効果的に汚れや油分を取り除ける。洗濯して繰り返し使用することができる。テレビ、コンピュータ、タブレット、スマートフォン、眼鏡、カメラレンズなど、さまざまな表面の清掃に使える。
ロスを軽く折りたたみ、清掃したい表面に優しく拭き取るだけ。汚れがひどい場合は、水または専用のクリーニング液を少量使用してから拭き取ると効果的だ。
パソコンに限らず、日常の清掃やガラス・プラスチック・金属などのさまざまな表面の手入れに非常に便利だ。
カメラ用ブロアー
キーボードの溝にはホコリやゴミが溜まってしまう。掃除のしようがないので、放置している人もいるだろうが相当汚いはずだ。
思い切ってキーボードも清潔にしてみよう。
カメラ用ブロアーがあれば、キーボードのキー間や隙間に溜まったホコリ、汚れ、食べ物の残りなどを効果的に取り除ける。
キーボードの上から数センチの距離で吹きかけ、ホコリや汚れを吹き飛ばす。ポンプの直径が大きいほど風力が強い。
キーボードだけでなく、マウス、プリンタ、ファクス機、コピー機など、さまざまな電子機器の清掃にも使える。空気を当てるたけなので機器を傷つけることなく、指の入らない細い隙間でも安全に清掃できる。
キートップリムーバー
キーボードは、キーを取り外すことができる。その際にキートップリムーバーで取り除き掃除をすることができる。
キートップリムーバーは、キーボードのキートップに金属の線を引っ掛けて真上に引き上げる。キーボードの掃除やメンテナンスの際に、キートップを傷つけずに取り外せる。
標準的なキーボードに幅対応しており、メカニカルキーボードやメンブレンキーボードなどにも使える。
先端がフラットなタイプや、キートップを3個まで保持できるタイプなど、様々な種類がある。
コネクタピンリムーバー
コネクタピンリムーバーは、電子機器やコンピューター関連の作業で使用される小型のツール。電子コネクタやソケットからピンや端子を安全かつ容易に取り外すために設計されている。
細かいピンや端子を損傷することなく、コネクタから簡単に取り外せる。