このページでは、自作PCを構成する各パーツについて、
何を基準に選べば失敗しにくいかを書いています。
細かいベンチマーク比較や、型番ごとの性能差は扱っていません。
そうした情報は探せばいくらでも出てきますし、
初心者が最初に見るべきものでもないからです。
情報が多すぎると、判断に迷い、
踏み出せなくなったり混乱の原因となります。
ここでは、次のような点を重視しています。
- なぜそのパーツが重要なのか
- どこでお金をかけるべきか
- どこは妥協しても問題ないか
実際に組んで使ってみて分かる、
現実的な判断基準を中心にまとめています。
パーツ選びで失敗する原因の多くは、知識不足ではなく、判断基準が曖昧だからです。
パーツ選びの基本的な考え方
最初に理解しておいてほしいのは、
すべてのパーツを高性能にする必要はないということだ。
性能は、
一部だけ突出させても体感はあまり変わらない。
重要なのは、次の3点である。
- 用途に対して過不足がないか
- 予算内で無理をしていないか
- 構成全体としてバランスが取れているか
この考え方ができていれば、
多少古い世代や控えめな構成でも、
満足度は高くなる。
CPUの選び方
CPUは、パソコン全体の処理を担う中核となるパーツである。
ただし、多くの人が思っているほど重要ではない場合も多い。
見るべきポイント
- 主な用途(ゲーム / 作業内容)
- 世代とグレード
- 消費電力と発熱
ネット閲覧や事務作業が中心であれば、
最新世代の中〜上位クラスはまず不要である。
ゲーム用途でも、
GPU性能がボトルネックになるケースが大半だ。
また、CPUは次のパーツと
同時に選ぶ前提で考える必要がある。
- マザーボード
- ケース
- 冷却構成
CPU単体だけを見て決めると、
後から構成が噛み合わず詰みやすい。
最新CPU=最速だと思い込み、
全体構成を考えない選び方は避けたい。
CPUは性能よりも、用途と周辺構成との釣り合いを見るべきパーツである。
GPUの選び方
GPUは、ゲームや3D処理を行う場合、
構成全体の方向性を決めるパーツである。
見るべきポイント
- 遊びたいゲームと解像度
- 作業内容(3D・動画編集など)
- 消費電力とサイズ
GPUは、価格差がそのまま性能差になりやすい。
一方で、
用途以上の性能を選んでも、
ほとんど活かされないことも多い。
なお、
GPUを必要としない用途であれば、
CPU内蔵GPUで十分な場合もある。
性能表だけを見て最上位GPUを選ぶと、
満足度より出費だけが増えがちだ。
メモリの選び方
メモリは、
同時にどれだけ作業できるかに直結するパーツである。
見るべきポイント
- 容量
- 規格(DDR4 / DDR5)
- 枚数
一般用途であれば、
16GBで困ることはほとんどない。
動画編集や重い作業を行う場合は、
32GB以上を検討すればよい。
安定性の観点では、
4枚構成より2枚構成の方が無難である。
また、
メモリ速度については、
マザーボードが対応しているか必ず確認したい。
容量や速度の数値だけを追い求めると、
実用性とのバランスを崩しやすい。
ストレージの選び方
ストレージは、OSやデータの保存先である。
体感速度に影響しやすいパーツの一つだ。
見るべきポイント
- 種類(SSD / HDD)
- 容量
- 接続方式(SATA / NVMe)
現在は、
OS用にSSDを選ぶことが前提となる。
容量は後から追加できるため、
将来が不安だからといって、
最初から最大容量を積む必要はない。
マザーボードの選び方
マザーボードは、
すべてのパーツをつなぐ土台である。
見るべきポイント
- CPUソケットの対応
- チップセット
- 拡張性と端子数
高価なモデルほど多機能だが、
実際には使わない機能も多い。
必要な端子と拡張性が揃っていれば十分であり、
価格と安定性のバランスを重視すると失敗しにくい。
使わない機能に惹かれて、
上位モデルを選びがちな人は注意したい。
電源ユニットの選び方
電源ユニットは、
見えないが最重要クラスのパーツである。
見るべきポイント
- 容量(W数)
- 品質と信頼性
- 認証(80PLUSなど)
ここを削ると、
不安定動作や故障の原因になりやすい。
予算配分で迷った場合でも、
電源だけは削らない方がよい。
動けばいいという理由で最安電源を選ぶと、
後から困ることになりやすい。
PCケースの選び方
ケースは、
サイズ・冷却・作業性に影響するパーツである。
見るべきポイント
- 対応フォームファクタ
- エアフロー
- 組み立てやすさ
見た目だけでケースを選ぶと、
冷却や配線で苦労しがちである。
また、
奇抜なデザインは意外と早く飽きる。
無難なケースは、長く使えることが多い。
外観だけで決めて内部構造を確認しないと、
組み立て後の扱いにくさがストレスになりやすい。
一度組んだら開けたくない、というケースもあるが
管理がしづらいので避けた方が無難である。
迷ったときの考え方
判断に迷った場合は、
次の2点に立ち戻るとよい。
- 用途を満たしているか
- 他パーツとのバランスは取れているか
「おすすめ構成」は、
この考え方を具体化した例である。
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このページは、
パーツ選びで迷ったときの判断軸として使ってほしい。
