最近のHDDは、デスクトップ向け・NAS向け・アーカイブ向けなど、用途ごとに差別化がされている。同じ容量で、見た目が似ていても異なるチューニングが施されている。
500GBから10TBまでが基本的なラインアップで、容量で性能に差が出ることも珍しくない。HDDは、公表されているスペックから、その性能を推測するのは難しい。それでも、基本的なスペックを確認することには意味がある。
インターフェース・フォームファクタ・キャッシュ容量・データ転送速度・消費電力は基本スペックとして知っておくべき。
自作パソコンなら消費電力を抑え、電源の容量を超えないようにする。データの転送速度は、製品を快適に使うための重要なスペックだ。
購入する前にデータシートでのスペック確認は必要不可欠である。
デスクトップ向けHDD
パソコンでのデータ保存用
ゲームなどに代表される大容量のものを保存しておく
NAS向けHDD
NASキットの内蔵用ドライブであり、パソコンでのデータ保存用に使う
アーカイブ向けのHDD
データのバックアップ用
パソコンでの動画や写真などの保存に使う
インターフェース
Serial ATA(SATA)が主流だが、SASを採用している製品がある.
容量
HDDの容量であり、500GBから10TBくらいが主流である。
データ転送速度
シーケンシャル読み出し時、書き込み時の最大データ転送速度。
同じシリーズの商品でも容量によって速度が異なることがある。
キャッシュ
読み出し書き込みのキャッシュの容量。
アルゴリズムによってHDDの性能が変化するので容量が多ければ高速と限らない。
RPM(回転速度)
内蔵されている円盤の回転速度。
この数値が高いと早くアクセスできるので性能が高いといえる。
ロード・アンロードサイクル
磁気ヘッドが円盤の待避場所を往復すること。
HDDの耐久性を示している。
通常は数十万回と設定されている。
保証
製品の保証期間NAS向けのハードディスクは24時間の連続稼働を目的するため、保証期間がデスクトップ向けより長く設定されている。
消費電力
読み出し書き込み時や、スタンバイ・スリーブ状態の消費電力を示す。
回転数が少ない製品は消費電力が少ない。