描画機能を搭載しているCPUがあり、わざわざグラフィックボードを購入しなくてもパソコンは楽しめる。しかし、重量級のゲームやクリエイター用途になるとそうはいかなくなる。まだまだグラフィックボード存在価値は高い。
そこで、最適な選択のためにグラフィックボードの基本知識を見ていく。
グラフィックボードの3要素
グラフィックボード確認する上で重要なのは3つの要素である。
◆GPU(ビデオチップ)
グラフィックボードの性能を表している。RadeonとGeforceが主流になっている。
◆ビデオメモリ
グラフィックボードの処理能力を示している。
◆接続規格
PCI Express x16が主流でありPCI Express3.0もある。最初からオーバークロックをしてパフォーマンスを上げているものがある。
冷却ファンがあると熱を外に出しやすいが、騒音の問題がある。スロットが二つ必要なものもある。
グラフィックボードの大きさについて
一般的なブラケットの長さは10cmで、省スペースパソコンでは7cmになっている。ブラケット部分が短いものでないとスリムタイプのパソコンには取り付けられない。
パソコンケースの仕様表には、取り付け可能なボードの大きさが記載されているのでよく読むこと。小型のケースの場合には要注意だ。
ハイエンド系のグラフィックボードはCPUのファンの高さがあり、PCIスロットを二つ占有することがあるので事前にチェックしておくこと。
消費電力について
ハイエンドなグラフィックボードは消費電力が高いので、電源の容量は余裕を持たせておくこと。300W程度では足りないことになる。
出力端子について
グラフィックボードの出力端子も注目するべきポイントである。
◆DVI
パソコンとモニターをデジタルで出力する端子
画像の劣化がない最も一般的。
◆D-Sub (VGA)
以前から一般的に使われてきた画像端子。最近はあまり使われない。アナログのため画質が甘くなる。
◆HDMI
デジタル家電でよく使われている端子ハイビジョンテレビにパソコンの画質を映し出すことができる。
◆Display port
DVIの後継の規格である。対応できるモニターが増えている。
GPUでグラフィックボードの性能が決まる
GPUの型番を読めるようにしておくと選ぶ特に楽。簡単にスペックがわかるので便利である。
GeforceもRadeonも最初の数字が世代を表す。グレードを表すのは次の数字である。
例えばGeforce480の場合GTX560と比べると一つ前の世代ということになるがグレードは80番台で上になる。
480<560 世代 4<5 百の位で比較
480>560 グレード 80>60 十と一の位で比較