CPUを冷却するCPUクーラーについてみていきます。
CPUの発熱対策
CPUは情報処理をする過程で必ず発熱する。その熱を逃がしてやらないとパソコン内部が熱でダメージを受ける。他のパーツも働かなくなってしまう。そこで、CPUクーラーを使い、CPUの熱を逃がす必要がある。
CPUクーラーは初めからCPUに付属していることがあるため、必ずしも購入する必要があるわけではない。
CPUクーラーが付属していない場合や、さらなる冷却水や静音性を求めるなら別途購入する必要がある。パーツの中では価格はそれほど高くない。
空冷と水冷
CPUクーラーには空冷と水冷がある。空冷はCPUにファンの風を当てて放熱するタイプ。扇風機のようなものをCPUに取り付けられる。
水冷は冷却液を用いてCPUの熱を吸い取り、移動させる。そこにファンの風を当てて放熱させる。水冷の場合には冷却液にCPUの熱を吸い取らせ、CPUから離れたラジエーターから放熱させる。
空冷のCPUクーラーには2種類ある。トップフローとサイドフロー型の2種類。
トップフローはマザーボードに水平に設置するタイプで、高さの抑えた製品が販売されている。
サイドフローはマザーボードに垂直に設置する。小型のものから巨大なものまで存在し、プレートに熱を移動させてファンによって拡散させる方式。
水冷のCPUクーラーは、簡易水冷ではすでに組み立てられて販売されているので取り付ければOK。本格水冷の場合にはポンプ・ラジエーター・フィッティングなどを自分で組み立てることになる。
◆ヒートシンク
CPUの熱を放熱する部分縦と横のサイズはファンの大きさとほぼ同じ。厚みが様々あるのでケースの大きさを測っておく必要がある。大きいほど冷却機能が高い。
◆コアプレート
グリスを媒介してCPUから熱を吸い取る部分。
◆ファン
ヒートシンクに風を当てて放熱を促進する。冷却性能を決める要素の一つ。動作音にも関わる。
簡易水冷について
◆水冷ヘッド
CPUのヒートスプレッダに接触する部分この上にある冷却液によりCPUの熱が吸い取られる。
◆ラジエーター
空冷CPUのヒートシンクに相当する。水冷ヘッドが吸い取ったねとファンによって放出する。ラジエーターが厚ければ冷却能力が高くなる。
性能の目安
市販のCPUクーラーを取り付ける際に注目したいのは静音性と冷却性の2点。CPUクーラーは、性能が比較しにくい。冷却の特性が製品によって大きく異なり、ケースによっても放熱の状況は変わってくる。
空冷の場合はファンの大きさ、水冷の場合にはラジエーターの大きさが目安になる。
冷却では風量が重要になる。ファンの回転数が上がるとうるさくなり、ファンが大きいものほど低回転で静音性が高い。ファンが小さいと回転数が高く、うるさくなる。9cmクラスでもintelのCPUに付属しているものよりも冷却効率が高い。
水冷のラジエーターが大きいほど冷却効率は高い。空冷よりも高い冷却効率を目的に水冷を導入するのならラジエーターの大きさは28cm以上がおすすめ。ケースの大きさにも注意すること。
ファンの大きさについて
ファンの口径が大きくなると1回転の風量が大きくなり、冷却効率が高まり、回転数が少ないために騒音性が抑えられる。
簡易水冷のラジエーターは12cm・24cm・28cm・36cmクラスまである。オーバークロックする場合36cmがおすすめ。ハイエンドなら24~28cmクラスがおすすめ。