Windows 11は、Microsoftが提供する最新のオペレーティングシステムだ。このOSに標準搭載されているWebブラウザがMicrosoft Edgeである。Edgeは高速で安全性が高く、多機能なブラウザとして知られている。
ブラウザの性能を最大限に引き出すには設定が欠かせない。好みや使用目的に合わせてカスタマイズして、より快適なブラウジングを実現できる。設定を最適化すれば、作業効率が向上したりセキュリティを強化することになる。
以下の記事では、Windows 11におけるEdgeの設定方法を解説する。基本的な設定から応用的なテクニックまで取り上げる。簡単にEdgeをマスターできるはずだ。
https://www.microsoft.com/ja-jp/edge/download?msockid=02b8afda005861531bc9bb3701366019&form=MA13FJ
基本的なEdge設定
Edgeの基本設定は、ブラウザを起動したときに表示されるホームページの設定から始める。
ホームページは、ブラウザを開いたときに最初に目にする画面だ。好みに合わせて、よく利用するWebサイトや検索エンジンを設定すると便利だ。
設定方法は簡単だ。Edgeの右上にある「…」アイコンをクリックし、「設定」を選択する。左側のメニューから「起動、ホーム、新しいタブ」を選び、「新しいタブページを開くときに表示する項目」でホームページを指定できる。
次に、検索エンジンの選択も重要だ。EdgeはデフォルトではBingを使用するが、GoogleやYahoo!など他の検索エンジンも選べる。変更するには、設定画面で「プライバシー、検索、サービス」を選び、「アドレスバーと検索」セクションで希望の検索エンジンを選択する。
プライバシーとセキュリティの基本設定も忘れずに行おう。「プライバシー、検索、サービス」セクションでは、トラッキング防止機能のレベルを選べる。「標準」を選ぶとバランスが取れるが、より厳重にしたい人は「厳格」を選ぶと良い。
また、「セキュリティ」セクションでは、「Microsoft Defender SmartScreen」を有効にすると、フィッシング詐欺や悪意のあるWebサイトからの保護が強化される。パスワードの自動保存機能も便利だが、共有PCでは無効にすると安全だ。
これらの基本設定だけで、Edgeの使い勝手は大きく向上する。細かく調整すれば、さらに快適なブラウジング環境が整う。
パフォーマンス向上のための設定
Edgeのパフォーマンスを最大限に引き出すには、いくつかの設定を調整すると効果的だ。
まず注目したいのが起動ブースト機能である。
この機能を有効にすると、PCの起動時にEdgeが自動的にバックグラウンドで起動し、ブラウザを開いたときの読み込み速度が大幅に向上する。
設定方法は簡単で、Edgeの設定画面から「システムとパフォーマンス」を選択し、「起動ブースト」のトグルをオンにするだけだ。ただし、この機能はPCの起動時間に若干の影響を与える可能性があるため、起動速度を重視するなら慎重に判断しよう。
次に、サイトの事前読み込み機能も活用したい。この機能は、ユーザーがアクセスする可能性の高いウェブページを予測して事前に読み込むため、ページの表示速度が向上する。設定画面の「プライバシー、検索、サービス」セクションで「ウェブページの事前読み込みを許可する」にチェックを入れれば有効になる。
最後にハードウェアアクセラレーションの設定だ。
この機能はグラフィックス処理をGPUに任せることで、ブラウザの全体的なパフォーマンスを向上させる。通常はデフォルトで有効になっているが、設定を確認しておく。「システムとパフォーマンス」セクションで「使用可能な場合はハードウェアアクセラレーションを使用する」がオンになっていることを確認しよう。
これらの設定で、Edgeの動作は格段に速くなり、ストレスのないブラウジングを楽しめるはずだ。
プライバシーとセキュリティの詳細設定
インターネット利用時のプライバシーとセキュリティは、ますます重要になっている。Edgeには、これらを強化するための様々な機能が備わっている。
まず、トラッキング防止機能に注目しよう。この機能は、ウェブサイトがユーザーの行動を追跡するのを防ぐ。
設定画面の「プライバシー、検索、サービス」セクションで、トラッキング防止のレベルを選択できる。「基本」「バランス」「厳重」の3段階があり、自分の好みに合わせて選ぼう。「厳重」を選ぶとほとんどのトラッカーをブロックするが、一部のウェブサイトが正常に動作しなくなる可能性がある。
次に、パスワードマネージャーの活用を推奨する。Edgeの内蔵パスワードマネージャーを使えば、複雑なパスワードを安全に保存し、自動入力できる。
設定画面の「プロファイル」セクションで「パスワード」を選択し、「パスワードを保存して自動入力する」をオンにしよう。「パスワードの健全性」機能を使えば、弱いパスワードや再利用されているパスワードを検出し、改善を促してくれる。
最後に、セキュリティ強化モードを紹介する。この機能は、悪意のあるウェブサイトやダウンロードからユーザーを保護する。
設定画面の「プライバシー、検索、サービス」セクションで「Microsoft Defender SmartScreen」をオンにし、さらに「セキュリティ」セクションで「セキュリティ強化モード」を「バランス」または「厳重」に設定しよう。
以上の設定で、Edgeを使ったインターネット閲覧がより安全になる。過度に厳しい設定は一部のウェブサイトの利用に支障をきたす可能性があるため、自分の利用スタイルに合わせて調整する。
カスタマイズと外観の設定
Edgeの外観をカスタマイズすると、ブラウジング体験はより快適になる。
まず、テーマとカラーの設定からだ。
Edgeの設定画面で「外観」を選択し、「全体的なテーマ」からライト、ダーク、システムのデフォルトのいずれかを選ぶ。さらに、「テーマ」セクションでは、好みの色や画像を背景に設定できる。Microsoft Storeから追加のテーマをダウンロードすることも可能だ。
フォントサイズとスタイルの調整も重要だ。長時間の閲覧でも目が疲れないよう、見やすいフォントを選ぼう。
「外観」設定の「フォント」セクションで、フォントの種類やサイズを変更できる。既定のフォントが読みづらいと感じるなら、「カスタムフォント」を選択し、自分好みのフォントを設定しよう。
ツールバーのカスタマイズも忘れずに行おう。Edgeの右上にある「…」メニューから「設定」を選び、「外観」セクションの「ツールバーのカスタマイズ」を開く。アドレスバーの横に表示するボタンを選択できる。頻繁に使う機能のボタンを追加し、使わない機能のボタンを非表示にしておくと、作業効率が上がる。
「垂直タブ」機能を有効にすると、タブを画面の左側に縦に並べられる。多くのタブを開いていてもタイトルが見やすくなり、タブ管理が容易になる。「外観」設定の「垂直タブを表示する」をオンにして試してみよう。
これらの設定を自分好みに調整すれば、Edgeの見た目と使い心地は大幅に向上し、長時間のブラウジングでも疲れにくくなるはずだ。
生産性向上のための機能設定
Edgeには生産性を高める機能が豊富に用意されている。
コレクション機能を活用しよう。
コレクションを使えば、ウェブページ、画像、テキストなどを簡単に保存し、整理できる。Edgeの右上にある「コレクション」ボタンをクリックし、新しいコレクションを作成する。研究やショッピングなど、目的別にコレクションを作れば、情報管理が格段に楽になる。
サイドバーの設定も効率アップにつながる。Edgeの右上にある「サイドバー」ボタンをクリックし、表示したい項目を選択する。チャット、検索、ツールなどを簡単に利用できるため、作業の中断を最小限に抑えられる。
最後に、タブグループの使用をおすすめする。関連するタブをグループ化し、色分けすることで、多数のタブを効率的に管理できる。タブを右クリックし、「新しいグループに追加」を選択するだけで簡単にグループ化できる。
まとめ
Edgeの設定を極めるには、基本から応用まで幅広い知識を理解したいところだ。
起動ブーストやハードウェアアクセラレーションの有効化でパフォーマンスを向上させ、トラッキング防止やセキュリティ強化モードでプライバシーを守る。外観のカスタマイズやコレクション機能の活用も欠かせない。
実験的機能も興味深い。Edge設定の「実験的機能」タブでは、未リリースの新機能を試せる。タブ検索や垂直タブのホバープレビューなど、生産性を高める機能が目白押しだ。これらの機能を積極的に取り入れ、自分だけのEdge環境を作り上げよう。