ドスパラのGALLERIA(ガレリア)は、日本のBTOパソコンメーカー、サードウェーブが展開するゲーミングPCブランド。特に、ガレリアシリーズはその高性能とカスタマイズ性で人気がある。この記事では、ガレリアの選び方や活用法、購入のコツなどを解説していく。
ガレリアってどこのパソコンメーカー?
ドスパラは渋谷に本社を置く日本のパソコンメーカーだ。ドスパラ社には自社製のゲーミング用パソコンブランドがあり、「ガレリア」と呼ばれている。
ゲーミングPCとは、ゲーム用に高性能な部品を搭載したパソコンのことだ。ゲームを快適に動作させるために、高クロック数の処理能力の高いCPUや大容量のメモリ、3D描画に特化したGPUなどが積まれている。一般的なパソコンに比べると、より強力な性能を持っている。
ドスパラのガレリアシリーズは、このようなゲーミングPCの要件を満たすスペックを搭載した製品群のことだ。CPUやGPU、メモリなどの主要部品はトップクラスの性能を持ち、ゲームをストレスなく遊べる環境が用意されている。さらに筐体のデザインも従来のパソコンとは一線を画し、派手でゲーマー向けの魅力的な外観となっている。
近年はゲームそのものの進化に伴い、ゲームを動作させるのに普通のパソコンでは能力不足になりがちだ。そういった中で、ドスパラのガレリアは、ゲームに特化した製品ブランドである。
ゲーミングPC「ガレリアとは」
https://www.dospara.co.jp/TC30
ガレリアは、熱烈なゲーマーのためのハイスペックマシンだ。最新ゲームの動作に必要とされる高フレームレートや4K解像度対応など、ハードルの高い要求スペックをクリアできる性能を備えている。
ガレリアシリーズには、エントリーモデルからハイエンドまで、幅広いラインナップが用意されている。価格とスペックに応じて「R」「X」「Z」「U」の4つのシリーズに分かれており、ユーザーのニーズに合わせて選択できる。
- R-Series 初心者 スタンダードモデル
- X-Series
- Z-Series
- U-Series 最上位モデル
エントリー向けの「R-Series」はスタンダードな構成ながら、ゲームを快適にプレイできるスペックを実現。一方の最上位「U-Series」は、クオリティとパフォーマンスに妥協のない圧倒的な3D体験を提供する。
各シリーズのCPUやGPUは厳選された高性能パーツが搭載され、他の構成要素もオプションでカスタマイズ可能だ。徹底した品質チェックを経ているため、ゲームプレイ時のハイパフォーマンスが約束されている。
ガレリアはデスクトップ、ノートPC双方のラインナップがあり、用途に合わせて選べる点も魅力だ。ゲーマーがゲームを純粋に楽しめる環境が手に入るガレリアシリーズは検討に値するだろう。
グラフィック性能
ゲーミングPCにとって、グラフィック性能は最重要な要素だ。ゲームの描画を担当するグラフィックボードの性能如何で、映像の滑らかさやリアリティが大きく左右されるからだ。
ガレリアシリーズは、この点に徹底的にこだわっている。最新のハイエンドGPUを搭載することで、他のPCでは味わえないゲーム体験を提供する。
採用されるGPUはNVIDIAの「GeForce RTX」シリーズや「GeForce GTX」シリーズ、AMDの「RADEON RX」シリーズなど、ハイスペックモデルが基本だ。RTXシリーズではレイトレーシング機能によるリアルな映像表現が可能になる。GTXやRADEONも高い描画パフォーマンスを発揮する。
グラフィックボードはゲーム用途に最適化されたモデルが使われており、オーバークロック機能や大容量のメモリ、専用の電源ユニットなども搭載されている。どれをとっても徹底的にゲームへの対応が意識されている。
他にもCPUやメモリ、ストレージなどゲーミングに欠かせないパーツの選定にもこだわりが見られる。長時間のゲームプレイに耐えうる安定性と信頼性の高い構成で、徹底した品質チェックを経てゲーミングPCに最適化されている。
そのため、ガレリアシリーズの「ゲーム推奨モデル」を選べば、ゲームプレイに最適化された環境が手に入ることになる。お気に入りのゲームの推奨スペックをクリアした構成なので、快適にプレイを楽しめるはずだ。
主な特徴
ガレリアは、ゲーマーのために高性能を極めた製品群だ。ハイエンドハードウェアの搭載と、用途に合わせたカスタマイズ性が大きな特徴になっている。
まずCPUとGPUの性能は圧巻だ。インテルやAMDの最新CPU、NVIDIAのGeForce GTXやRTXシリーズGPUと、どれをとってもゲーミングに最適化されたハイスペックモデルが採用されている。最新ゲームやグラフィック処理の重たい作業も問題なく動作する。
このようなハイパフォーマンスを余すところなく発揮できるのが、ガレリア製品の冷却システムの効率の良さだ。CPUやGPUに高負荷がかかるゲーミングシーンでも、安定したパフォーマンスが維持できるよう徹底されている。長時間のゲームセッションにも耐えうる設計になっている。
用途に合わせた構成を選べるのも大きな魅力だ。公式サイトで購入する際、メモリ容量やストレージ、OSなどをカスタマイズして好みに合わせられる。テクスチャの処理に長けた大容量メモリ、ロード時間の短縮に貢献する高速SSDなど、ゲームのために最適化された構成が組める。
さらにディスプレイ性能にも優れている製品が多い。144Hz以上の高リフレッシュレート液晶でゲームの動きをくっきりと表示。一部は4K解像度に対応した高精細パネルを搭載しており、映像の美しさにもこだわっている。
このように徹底的にゲーミングへの対応を意識したガレリアシリーズは、パフォーマンスを求めるゲーマーにとってまさに魅力的な存在と言えるだろう。
クリエイターPCのガレリア
ガレリアは、ゲーミングPCだけでなく、クリエイター向けのパソコンシリーズも展開している。この「ガレリア Creator」と呼ばれるラインナップは、イラスト制作や動画編集など、さまざまな創作活動に適したパワフルな性能を実現している。
作品の制作には、高解像度の画像データや大容量の動画ファイルを扱うことが多い。そのため、ガレリアクリエイターPCは、インテルの最新CPUやNVIDIAの上位GPUを採用し、データ処理に長けた高性能を発揮する。Photoshop、Illustrator、Premire Proなどの創作ソフトが滑らかに動作するのはもちろん、3DCGや動画レンダリングにも対応可能だ。
また、Creator向けのPCとして必要不可欠なのが、メモリやストレージなどの大容量化だ。ガレリアでは最大64GBのメモリや大容量SSDを搭載できるよう設計されている。作品データを気軽に保存・編集できる環境が整っている。
さらに、外部ディスプレイを接続した場境で作業することも考慮されており、4K解像度に対応した出力端子を装備している製品が多い。高解像度のディスプレイを使えば、細かな作業もしやすくなる。
このように、ガレリア CreatorシリーズはITクリエイターの創作活動に最適化された製品群と言える。必要な性能は備えつつ、CPUやメモリ、ストレージ容量などはユーザーがカスタマイズでき、自分に合った構成を選ぶことができる。究極の制作環境を手に入れられるのがガレリアクリエイターPCの特徴だ。
クリエイターモデルのラインナップ
クリエイターモデルのガレリアにもゲーミングモデル同様に複数のラインナップも用意されている。「D」「R」「X」「Z」「U」の5段階のシリーズで、作品制作のためのスペックを階層化している。
- D-Series
- R-Series
- X-Series
- Z-Series
- U-Series
エントリー向けの「D-Series」はクリエイティブ活動を始めたての人に最適なスタートアップモデル。イラストや音楽制作の基礎を学ぶのに適した低価格ながら、必要最低限の性能は確保されている。
中級者向けとなる「R-Series」は、手頃な価格ながらイラスト作成や動画編集など、本格的な創作活動をサポートするスペックを実現。制作の幅を広げられる一歩上のラインナップだ。
さらに上位の「X-Series」は、あらゆるクリエイティブジャンルに対応できる総合力を備える。イラスト、動画、音楽の3要素を高いレベルで扱えるよう設計されている。
プロ向けの「Z-Series」は、高解像度4K動画の編集や複雑な3DCGモデリング、大規模な音楽制作といった、ハイエンドな創作活動に対応可能な実力を持つ。
そして最上位の「U-Series」は、8Kを超える超高解像度の動画処理や精密な3Dアニメ制作にも耐えうる最強スペックを実現。クリエイターの究極の要求に応えるフラッグシップモデルだ。
このようにガレリアのクリエイターラインは、経験に合わせてステップアップできる製品構成になっている。初心者から上級者まで、あらゆるレベルのユーザーに適したPCが用意されているのが大きな特徴だ。創作活動に対するこだわりの姿勢が窺える。
実物を店頭で見て触れることができる
ゲーミングPCブランド「ガレリア」は、実際の製品を見て触れることができる店頭展示も行われている。家電量販店の一角に、ガレリア専用のコーナーが設けられている。
例えば、東京の主要家電店には、ビックカメラ池袋本店の4階や有楽町店5階など、ガレリア製品を集めた専用スペースが用意されている。ガレリアの画面や筐体のデザインを実物で確かめられる。
- ビックカメラ池袋本店 カメラ・パソコン館 4F
- ビックカメラ有楽町店 5F
- ヨドバシカメラ マルチメディア梅田 B1F
大阪でも、ヨドバシカメラ マルチメディア梅田店のB1Fにガレリアコーナーが設置されている。
これらの専用コーナーでは、ガレリア製品が展示されている。性能面だけでなく、サイズやデザイン、質感といった製品の質的な部分も確認できる。
スペックや機能面など分からないことがあれば、販売員に質問することもできる。スタッフが丁寧に説明してくれるので、初めてゲーミングPCを購入する人でも安心だ。
展示台の隣には、ゲームをプレイできる体験コーナーも設けられている店舗もある。実際に動作するガレリア製品を試せるので、ゲーム性能を確かめられるのも人気のポイントだ。
店頭では、製品の実物を見て触れて体感できるメリットがある。自宅に届いてからのイメージ違いを避けられるのが利点だろう。
購入のポイント
購入する際は、いくつかのポイントを押さえておくことが重要だ。
まず用途を明確にする。それに合わせてスペックを選定することが大前提となる。ゲームをするという漠然とした目的だけでなく、どんなゲームをするのか、動画編集などもするのか、用途によってCPUやGPU、メモリ容量などの要件が変わってくる。自分の使い方に合わせて構成を見極める。
次に、予算の範囲内で買える製品を選ぶ。ガレリアには10万円台の低価格モデルから、非常に高価な最上位モデルまで幅広い。無理に高価な高スペックを求めず、使いこなせる範囲かつ予算内で、コストパフォーマンスの良いモデルを選ぶといい。
購入後のサポートとアフターサービスの内容も確認する。長期保証の付帯や修理対応など、メーカーならではの充実したサービスが用意されている。故障に備えて保証内容は把握しておく。
ガレリアのラインナップは選択の幅が広いが、なおさら慎重な選び方が求められる。
品質面や保証で批判もある
ドスパラのガレリアには厳しい指摘があるようだ。
初期不良の製品が出荷されている可能性や、1年以内の故障でも有償修理になケースがあると批判されている。中国の製造工場での検査体制にも問題があり、不良品を見逃していることがあるようだ。
実際に一部ユーザーからは、購入1年未満で1年保証期間内なのに、修理代10万円以上と見積られ、自力で修理を行った例も報告されている。こうした事態は品質の甘さと返品保証、アフターサポートの不備を物語っている。
初期不良品なのにユーザーの自己責任と片付け、返品・交換を認めようとしないなら、保証の存在意義などなく安心して使えない。
だが、こうした批判的な声が全ての製品に当てはまるわけではない。製品の評価はさまざまで、良い評価と悪い評価が混在している。
ガレリアにはサクラレビューが多いと指摘されているが、一部の肯定的な意見のみを鵜呑みにするのは避けたほうがよいだろう。品質面での改善が望まれるガレリアだが、公表されているスペックや性能だけでなく保証が充実しているかどうかまで判断していこう。
まとめ
ドスパラのゲーミングPC「ガレリア」は、性能とコストパフォーマンスを両立した選択肢だ。店頭で状態を確認し、CPUやメモリ、ストレージなどのスペックを目で確認することもできる。最新ゲームを快適にプレイできるはずだ。