自作パソコンやキーボードは、日々の使用で汚れが蓄積されやすい機器だ。キーボードは頻繁に触れる部分であり、定期的に掃除をしたいところだ。
この記事では、自作パソコンとキーボードの効果的な掃除方法について詳しくみていく。機器の寿命を延ばし、快適な使用環境を維持していこう。
キーボード汚れの種類
キーボードの汚れは主に2種類に分けられる。ホコリと皮脂だ。
ホコリ
- 空気中の微粒子
- 繊維くず
- 紙のかす
皮脂
- 指先から付着する油分
- 汗や皮膚の分泌物
これらの汚れは、キーの動きを悪くしたり、見た目を損なうだけでなく、衛生面でも問題となる。皮脂汚れは、バクテリアの繁殖を促進する可能性があるため、定期的かつ適切な方法で両方の汚れを除去したい。
ホコリの原因
どんなことにも原因があります。ホコリがたまる原因を考えてみましょう。
ホコリの元になるのは以下のようなものです。
- 繊維・紙のくず
- ダニ・微生物
- 砂ボコリ
衣類などの布製品から繊維の残りが発生する。布団やベッド・カーペットからもホコリが生み出される。新聞や雑誌・紙類からはもちろん、家にあるものすべてからホコリは生み出される。
ホコリは容易にキーボードの隙間に入り込み、完全に除去するのは難しく、除去してもまた蓄積する。自作パソコンの場合、内部にもホコリが蓄積しやすく、冷却効率の低下や電子部品の故障の原因となる可能性がある。
ホコリを完全に除去することは不可能だが、定期的な掃除により蓄積を最小限に抑えていこう。掃除の際は、ホコリの舞いやすい性質を考慮し、適切な方法で行うことが重要だ。
ダニ
人の皮脂や髪の毛をえさに、ダニは家の中ならどこでも発生する。私たちの体から剥がれ落ちた皮膚や髪の毛をえさにしてダニが繁殖して、ホコリの原因となる。
砂ボコリ
家の中に外から入ってくる砂ぼこりもホコリの原因。どこからでもホコリというのは入ってくる。ホコリをゼロにすることは絶対にできない。永遠に掃除をしていかなければ綺麗さを維持できないのだ。
ホコリの特徴
キーボードにたまったホコリを取り除くにはホコリの特徴をまず知ることだ。
ホコリは舞いやすく静電気につきやすい習性がある。この性質を理解しなければ掃除の効率が著しく落ちる。
皮脂汚れ
キーボードの汚れはホコリだけではない。指でさわることになるキーボードは皮脂汚れがつきもの。濡らしたキッチンペーパーやぞうきんで拭き取れるが、しつこい汚れはなかなか落ちない。だからといって、長期間放置すると固着し、除去が困難になる。
軽度の汚れなら
- 水で軽く湿らせたマイクロファイバークロスで拭く
- アルコールティッシュを使用(電子機器用のもの)
しつこい汚れには
- 専用のキーボードクリーナーを使用
- 界面活性剤を含まない中性洗剤を薄めて使用
注意する点もある。
- 液体を直接キーボードにかけない
- 洗剤を使用した場合は、きれいな水で湿らせた布で残留物を拭き取る
- 乾いた布で最後に拭き上げ水分を完全に除去する
洗剤には界面活性剤が入っていることが多いが、その界面活性剤をふき取らなければならないので手間がかかり、その界面活性剤と汚れが結びついてまた汚れてしまうことがある。界面活性剤の入っていない洗剤がおすすだ。
皮脂汚れを放置すると、キーの動作不良の原因にもなるため、こまめな清掃が重要だ。
トラッキング現象
コンセントや電気の流れる場所にホコリがたまり、そこから発火するトラッキング現象がある。
キーボードでは問題にはならないが、自作PCの場合、パソコン内部にホコリがたまるのでトラッキング現象がないとは言えない。
電源ユニット周辺の清掃
- 定期的にホコリを除去
- エアダスターや柔らかいブラシを使用
マザーボードのIOパネル周辺
- コネクタ部分にホコリが溜まりやすい
- 細心の注意を払って清掃
ケース内部の換気口
- ホコリが蓄積しやすい場所
- 定期的に清掃し、エアフローを確保
ケーブル管理
- ケーブルの束をまとめ、ホコリの蓄積を防ぐ
- 定期的にケーブル周りも清掃
火災を起こさないためにも、精密機械のホコリは溜め込むべきではない。コンセント周辺やテレビの裏にホコリはたまりやすく、掃除しにくく電気の流れる部分トラッキング現象がよく起こる。
マザーボードのIOパネル周辺もホコリが蓄積しやすい。日頃からこまめに掃除をしておこう。
窓を開けて掃除する
掃除をするときには、窓を開けて空気の流れを良くして行うこと。窓を閉め切った状態ではホコリが舞い上がってホコリが外に出ない。窓を開け、ホコリを外に出す。
逆に風の強い日は、窓からホコリが入ってくるので掃除には適していない。
掃除は上から下に
掃除をするのは自作パソコンやキーボードのみ、と限定しない。掃除すればホコリは巻き散らかる。
ホコリが舞い上がるのが特徴なので、上から下に掃除をしていく。下から掃除をしてしまうと舞い上がったホコリが落ちでくるので、また下の掃除をしなければならない、ということになり非効率。パソコンやキーボードを掃除した後に、掃除は下へ下へと進めていく。
洗剤を使ってホコリをふき取ると、水分を含んでドロドロになっている。まずホコリをワイパーやクリーニングクロスて拭き取った後に、洗剤などの液体洗剤で洗浄すると効率が良い。