コンピューターには入力できる機器が必要です。
マウスやキーボードがスタンダードですが、それ以外のデバイスも進化しています。
コンピューターと人間をつなげる入力機器は、合ったものだとパソコン作業がさらにはかどります。
マウスの役割
本体を持ち、平面上を滑らせることにより、カーソルを移動させるのがマウス。平面上の移動センサーで感知してコンピューターに伝えます。
形がねずみに似ているのでマウスという名前として呼ばれています。ケーブルで接続されたものが一般的でしたが、ケーブルのないワイヤレス型も増えています。
1~4つのボタンがついているのが一般的です。
ボタンに加えてホイールやトラックボールが搭載されているバスもある。さらに快適にパソコン作業ができるようになります。
マウスの形状は次第に進化しています。
ボール式(第1世代)
マウスの本体にボールが埋め込まれているものが第1世代型。埋め込まれたボールと内側の壁が接触し、マウスの動きを感知するようになっている。ゴミがたまりやすく定期的な清掃が必要になる。
光学式(第2世代)
光センサーでマウスの移動を感知するタイプ。ボール型のように物理的な接触がないため、光を認識しやすいようにマウスパッドが必要になる。
光がしっかり反射しなければ認識精度が甘くなる。
赤色LEDの代わりに赤外線LEDが使われるようになった。消費電力が小さくなった。
レーザー式(第3世代)
光沢のある平面でもマウスの動きが感知できるようになったのはレーザー式マウス。当初は価格が高かったが、低価格化が進んだ。
青色LED式(第4世代)
赤色LEDよりも波長の短い青色LEDを使用したマウスが登場した。細かい動きも検知できて認識精度が高い。
暗視野顕微鏡レーザー式(第5世代)
暗視野顕微鏡の技術を応用したレーザー式マウス。
動きの認識精度が高く、光が反射しやすい面でも使うことができる。
というように、マウスは進化を遂げてきました。
接続方式
従来のマウスは、PS/2コネクタにより接続されていましたが、現在では主流ではありません。特定の用途で、わずかに使用されるだけです。
2000年くらいになるとUSB接続が主流になり、Bluetoothなどの無線接続のものが出てきました。コードはないので、有線接続よりも煩わしさはありません。
接続が不安定になったり、電池が必要になるのがデメリットです。有線接続のマウスを1台持っておくといざという時には便利です。
無線接続のマウスはレシーバーをUSB端子に接続します。そのレシーバーとマウスが電波で通信をすることで、マウスの動きを認識し、パソコンに送ることができます。
USBタイプではないBluetooth接続の製品も増えてきています。USBポートを使わずに使用できるのが魅力です。乾電池が必要なものと充電池を搭載しているものがあります。
トラックボール
機器にはめ込まれているボールを手で回転させてカーソルを操作するのがトラックボールです。回転させる方向や速さに応じてのカーソルの動きが変化します。
トラックボールと表現せず、マウスという名称を用いているメーカーもあります。
例えば、
トラックボールという名称を使用せず、マウスの名を冠している商品もあります。
主なトラックボールメーカーは以下の4社です。
使い方は
トラックボールの使い方はマウス自体を動かすのではなく、ボール部分のみを転がすようにして使います。
トラックボールとマウスは、使用感が異なります。マウスでカーソルを大きく動かす際には、マウスを一度接地面から浮かせて別の場所に置く必要がありますが、トラックボールの場合、ボールを動かすだけで可能になります。
腕を動かす必要がないので腱鞘炎になりにくく、マウスの使い過ぎで手が痛い、という人にはおすすめです。感覚が大きく違うので慣れるまでに少し時間がかかります。
トラックボールは指先のみで動かすことになるため、慣れると正確にカーソルを動かすことができます。マウスの場合は腕全体を動かしてしまうことになるのでずれることがあります。
トラックボールはマウスと同様に光学式のものが多くなっています。トラックボールは回転したボールの動きを光で読み取ります。
トラックボールの形状にはいくつかのタイプがあります。
手のひら操作タイプ
台座の中心に大きめのボールが埋め込まれているタイプ。その周りにボタンが配置されていることが多いです。人差し指や中指の腹でボールを転がします。
スピードをつけると大きくカーソルを動かすことができ、予想以上に操作性は高いです。台座が大きくなりがちなので設置するスペースが少し必要になります。
人さし指操作タイプ
人さし指操作タイプの例
一般的なマウスに似た形で、マウスならばボタンやホイールがついています。
人さし指や中指の先で転がすためのボールが載っているもの。手のひら操作タイプに比べ、ボールのサイズは小さめです。
デバイス自体のサイズは、コンパクトな製品から、大きめサイズの製品など多岐にわたります。
左右対称モデルか非対称モデルに分かれ、非対称モデルは親指でボタンとホイールを操作するスタイルが主流となっている。
非対称の場合は右手での操作が必須など、制限があるため、左手で操作する場合は左右対称の製品を選ぶ必要がある。
人さし指だけで操作するタイプがあります。その形状はマウスと似ています。ボールの大きさは小さめになっていることが多いです。左右非対称になっているものが多く、右手用・左手用にわかれていることもあります。
親指操作タイプ
親指で操作するタイプもあります。マウスに似た形で、ボタンやホイールも一般のマウスと同様の配置になっていることが多いです。
デバイスの左側面にボールが配置され、デバイスを右手で持つと、親指でボールを転がすように使います。
左右非対称になっているので、利き手にあったものを選びましょう。マウスから移行するなら最もスムーズにできるタイプです。
空中操作ができるタイプ
空中操作型トラックボールマウスは机の上に設置する必要がありません。ノートパソコンやタブレットで使う際に便利です。
机に手を乗せる必要がなく、寝たままでも使えるのが特徴です。
メンテナンス
トラックボールは機器にボールが埋め込まれているためにその隙間にホコリがたまることがあります。
ホコリをためたままにしているとセンサーが反応しなくなることがあるので、定期的な清掃が必要です。ボールを取り外して軽く拭き取ってください。
タッチパッド
平面状になっているセンサーを指でなぞってカーソルを動かすものがタッチパッド。
ノートパソコンに内蔵しているものや、外部接続するものも含め、すべてタッチパッドに含まれます。
スライドパッドやトラックパッドなどという名称もありますが、同じものです。マウスやトラックボールに加えて場所をとらず、腱鞘炎にもなりにくいです。
平面上のセンサーに指が触れることによって静電容量が変化し、動きを読み取ります。